洗顔石鹸を手作りする際の注意点
市販されている多くの石鹸には、防腐剤や香料など様々な化学物質が含まれています。
使用されている化学物質が、アトピー性皮膚炎や敏感肌などの肌トラブルを抱える人には、強い刺激となることがあります。
そのため、肌トラブルを抱える人は、洗顔に使用する石鹸にとても気を遣います。 人によっては、市販の石鹸を使わず、自分で手作りしたものを使用している人もいます。
石鹸を自分で作ることは、とても簡単です。 基本的に準備するものは、石鹸のベースとなるオリーブオイルなどの油、水酸化ナトリウム、精製水です。 これらの材料を自分の好みに合わせて混ぜ、1ヶ月ほど熟成させれば完成です。
自分で手作りした洗顔石鹸には、防腐剤や香料など余分な成分が一切入っていないため、肌荒れを起こすリスクが低くなります。
しかし、水酸化ナトリウムは、原体または5％を超える製剤の場合、毒物及び劇物取締法により「劇物」として指定される化学薬品です。
そのため、水酸化ナトリウムが、誤って肌に付着すると皮膚が火傷のような状態になってしまいます。 さらに、万が一、目に入ってしまうと失明をする危険もあります。 また、水と反応すると熱を発生させる性質があるため、石鹸を作るには扱いに注意が必要です。
手作り洗顔石鹸は、肌荒れを起こしにくく、保湿力も高いと言われています。 また、安価で作ることができるので、とても経済的であると人気があります。
反面、化学薬品を扱うため、素人が自分で石鹸を作る際には、肌荒れとは違うリスクがあることに注意を払わなければいけません。
最近は、オーガニック石鹸と呼ばれる、天然素材だけで作られたものが販売されているので、安全性を考えるとそのような物を利用するのが良いかもしれません。