洗顔時に出る鼻血の原因と対処法
洗顔している最中に時々、鼻血が出てしまうという人がいるようです。
特に朝の慌ただしい時間帯、鼻から出血するため、対処方法に困惑する人も少なくありません。
忙しい時間だからこそ、鼻血の原因を良く知り、正しい対処方法で、早く出血を止めることが大切です。
洗顔中に鼻から出血する場合、機械的・物理的刺激によって起こる突発性鼻出血であることが多いです。 突発性鼻出血は、白血病・血友病などの原因疾患が特にない鼻出血を指しています。
具体的には、石鹸などの洗顔料を使って洗顔する際、そのヌメリによって勢い余って小指が鼻の穴に入りこみ、出血が起きるというパターンです。 また、鼻の穴に勢いよく小指が入った訳でもないのに鼻血が出てしまう場合、頭部のうっ血が原因であることがあります。
機械的・物理的刺激によって起こる場合、キーゼルバッハと呼ばれる部位からの出血です。 キーゼルバッハ部位は、血管が多く分布しており、加えて粘膜も薄く、鼻の入り口付近に存在するため、ちょっとした刺激でも傷つきやすく出血を起こします。
一方で、キーゼルバッハ部位からの出血の場合、血管や粘膜の傷であるため、その止血方法は小鼻を圧迫することで簡単に止血することができます。 出血している側の小鼻部分を親指か人差し指で数分間押さえれば、大抵の出血は止まります。
ただし、圧迫止血法を行う前に、まずは、出血が増えないように冷静になり、椅子などに腰掛け前かがみの姿勢を保ちます。 そして、鼻の下に洗面器などの受け皿を添え、鼻血を5分ほど受け止めます。
この時、ティッシュなどで流れている血を拭いてしまうと刺激になり、血が止まりにくくなるので注意が必要です。 圧迫止血法を開始する前に、下準備をしておくとで、早く出血を止めることが可能となるので覚えておいて損はないでしょう。